サクラ

 京都のサクラも見頃が終盤を迎え、葉が目立つようになってきました。 毎年毎年思うのですが、サクラは花が咲いている時間が本当に短い・・・。 散ったサクラが水面に浮いている風景とかは風情があって良いのですが、アスファルトに溶けゆく花弁を見るのはどうにも切ない気分になってしまいます。

 今年の心残りといえば花見の宴会をする機会がなかったこと。 しかしながら、忙しさの合間をぬって隠れたサクラの名所をゆっくりと散歩する機会に何度かめぐまれたことを嬉しく感じています。

 もともと観光客が多い京都ですが特にこの時期の京都は人がいっぱい(+_+) だからガイドブックに載っているような名所はサクラを見にいくというよりは人を見にいくような状態になってしまうわけで、人酔いしてしまう我輩は意識的にも無意識的にもメジャーな名所はほとんど見に行ったことがないのです。 ハイ。

 そんな具合で今年も秘密のスポットに行ってサクラを眺めていて、ふと『今まで見たサクラで最も印象深かったものはいつだったかな!?』と想いを廻らせました。

 それはというと私が京都生活をはじめた大学生になった4月。右も左もわからない京都をかけまわってサクラを探し、出会ったばかりの友達たちを誘ってお花見をしたサクラでした。
 探しに探したあげく見つけたのは母校の原チャリ置き場のサクラ-☆ もう夜なのでそこにあるべき原チャリはまばらで、ちょうどサクラの木の隣に街灯があったのでライトアップされた状態になっていました。

 そのサクラを眺めながら自分のこと、いままでのこと、これからの夢、そして今となってはどうでもいいけれどその一瞬一瞬は重要だったはずのたわごとをおおいに語り合いました。

 あれからもう12年。。 気持ちは未だあのころのままなのに、知らず知らずのうちに多くの時間が私のそばを通り過ぎ、そして流れいってしまいました。

 そんな具合に散りぎわのサクラにちょっとセンチな気分になりつつも、これからの自分の道に対していろいろと思索を重ねる4月の店主なのでありました。


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